ヤングセミナー
【レポート】人間塾2018年度第7回ヤングセミナー
2018年7月21日
人間塾 第7期生 小川大介
(東京工業大学2年)
梅雨も明け蝉が鳴き始めた平成30年7月12日、今年度第7回目のヤングセミナーが行われました。今回のセミナーには、修了生の加藤さんが駆けつけてくださいました。
今回は、成長をしようとすることだけでは十分ではなく、成長をして何をするかが大事だということがテーマでした。
まず、ある学校で塾長がされた講演のお話をしていただきました。その講演の中で、塾長はその学校の先生に、「この学校の教育理念を生きていますか?」と問いかけ「教師の仕事は生徒が卒業してからわかるものなのです」とおっしゃったそうです。現在の学校では、受験というものが意識されがちです。その為、学校の先生は生徒がどの大学に受かったかで一喜一憂しますが、大事なことは大学受験の結果ではないのです。その後、その生徒がどう生きていくかが一番大事なのです。よって、教師は受験だけにとらわれるのではなく、生徒の卒業後を思い、その学校の教育理念に生きなければならないのだと、塾長は私たちに説明してくださいました。
そのお話の後に、塾長はなぜあなたたちは人間塾にいるのですか、と私たち塾生に問いました。ある塾生が、「人間塾で成長をして、世のため、人のために役に立つ人間になるためです」と答えました。
私たちは、成長すること自体がいいことだと思いがちです。しかし、単に成長するということだけでは、不十分です。私たちは成長をしながら、その後何をしていくのかが重要だと、塾長は話されました。
塾長は普段から「軸を強く持ちなさい」と、私たちにおっしゃいます。それには、たくさんの理由があると思います。今回、私はその理由の一つに、軸とは私たちの道標になるのではないかと思いました。私たちは、これから社会に出て行きます。その中で、多くの困難に直面していくとも思います。もし、私たちが、軸を強く持っていなければ、目先の事に囚われてしまい、もがいた末に、自分の人生の目的とは、かけ離れた方向に進んでいく事になるかもしれません。そうならないためにも、軸を強く持たなければならないと思いました。
私は、今回のセミナーを通して、単に成長をしなければいけないと考えるのではなく、自分の軸をしっかりと固めることの大切さを学びました。そして、自分が人の役に立つためにはどういう人間にならなければいけないのかを視野に入れて、それをしっかりと意識して人間塾で学んでいかなければならないと強く感じました。今回のセミナーは人間塾の学びをもう一度考え直す、有意義なものとなりました。