ヤングセミナー

【レポート】人間塾2018年度第1回ヤングセミナー

2018年4月20日

人間塾 第5期生 浦山 宗宏
(東京医科大学4年)

桜の花が散り、新緑が目に眩しい4月12日、2018年度第一回ヤングセミナーが開催されました。今年度入塾した7期生にとって初めてのセミナーであり、また在塾生にとっても年度始めのセミナーでした。各自、気を引き締めた面持ちでセミナーに臨みました。

人間塾2018年度ヤングセミナー:覚悟と決意

覚悟と決意

セミナーを始めるにあたり、塾長先生から「入塾式を終えて塾生としての感想」を述べる機会をいただきました。7期生は「人間塾塾生でいることの誉れ」を感じた者や、「人間塾で多くのことを学び、一流の人間として成長したい」など、皆学ぶことに対して積極的でした。在塾生として、私は頼もしさを感じました。一方、先輩である在塾生は複数回の入塾式に参加した経験から、塾生であることの喜び、責務をより実感し、また新しく入って来た7期生のお手本となれるように、皆意気込んでいるように感じました。

セミナーでは、「腑に落ちた言葉、腹に落とし込んだ言葉」について塾長からお話がありました。レオナルド・ダヴィンチの代表作である「モナリザの微笑み」を題材にして、先生の体験を基にお話しいただきました。例えガイドブックで得られる知識が無くとも、その物を知ろうと自発的に探求し、想像をし、解釈しようとする努力が、自分にしか語ることができない言葉や考えを育てる、とお話いただきました。つまり、知識だけでは十分でなく、経験を通して実際にそれを生きたその人にしか「腹に落としこんだ言葉」は獲得できないということです。このお話は、インターネットが普及し、情報が氾濫する現代において、その利便性をただ享受している私達にとっていささか衝撃的なものでした。

人間塾2018年度ヤングセミナー:栄養補給

栄養補給

今、私は医学生として日々臨床医学の勉強をしています。医学の勉強は一にも二にも先人たちが築いた医学知識の暗記とその反復です。つまり、知識をただ頭に詰め込み、怒涛のように押し寄せてくるテストの波を切り抜け、その波をちゃんと超えられた者が医師になるのです。すなわち、知識を詰め込むプロセスが医学部での勉強です。

その真っ只中にいると、忙しさに流されて知識を鵜呑みにする癖がつき、自分自身の言葉は失われる傾向にあります。しかし、医師として将来求められることは、一万人に一人の疾患を見極める知識だけではなく、医師自身の言葉で患者さんの不安を取り除くことなのです。知識をそのまま我が物顔で語る医師ではなく、患者さん一人ひとりに自分の言葉で声をかけられる本物の医師になるべく、様々なことを経験しなければなりません。改めて、人間塾の学びの深さと自分に今後必要なものを実感したセミナーとなりました。




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