ヤングセミナー
【レポート】人間塾第3回サマースクール(二日目)
2018年8月17日
人間塾 第6期生 宮田理香
(上智大学3年)
連日の猛暑の中、8月5日、第二日目のサマースクールが行われました。この日は人間塾設立者の井上和子さんもいらしてくださいました。また、人間塾会員の方や保護者の方など、厳しい暑さにもかかわらずたくさんの方が授業に参加してくださいました。塾生は、それぞれ自分の興味分野や趣味について授業を準備し、夏の暑さにも負けないほどの盛り上がりを見せていました。特に第7期生にとっては初めてのサマースクールで、緊張した様子も見受けられましたが、堂々とした発表と内容の濃さから、念入りな準備をしたのだと想像できました。
二日目で特に印象に残った授業を二つ紹介させていただきます。一つ目は、パスクアル・ジョナサン君の「体も心も動かすダンス」です。出身がドミニカ共和国である彼は、母国の文化や歴史について、生き生きと紹介してくれました。この授業を受けて、初めて知ることがたくさんありました。例えば、ドミニカ共和国は国旗に聖書が描かれている唯一の国であるということです。この国では皆キリスト教を信仰しており、自国の宗教に対する誇りが国旗にまで表れていることに感銘を受けました。授業の後半には、ドミニカ共和国の伝統的な踊りである「バチャ―タ」を学びました。この踊りのテーマは、切ない恋愛を表現したものが多いそうです。音楽と踊りを通して、普段は口にすることができない感情を伝えることができるそうです。バチャ―タは「非日常の体験」であるということを学び、踊りに込められた情熱と奥深さを知ることができました。
二つ目にご紹介したいのは、毎年大人気となっている仲野塾長の「Barへ行きましょう!」という授業です。ここでは仲野塾長ご自身がカクテルを作ってくださり、そのパフォーマンスに一同釘づけでした。特に驚いたことは、本来のモスコー・ミュールにはウォッカ、ジンジャーエール、ライムの他にきゅうりのスティックが付いてくるということです。このようなカクテルの正しい知識を身につけたことで、気持ちに余裕ができ、今すぐにでもバーに足を運びたくなりました。
この二日間を通して、普段は知らない塾生の新たな一面を発見することができました。各々の個性が光る魅力的な授業ばかりで、生き生きとした塾生の姿が印象的でした。また、自分自身の授業の経験からも学ぶことはたくさんありました。与えられた時間内に伝えたいことを全て話すことの難しさや、様々な質問を想定した上で授業をすることの大切さを痛感しました。何かを人に伝えるということはシンプルに見えて、実はとても難しく、相手に分かりやすく伝えようとするほど多くの時間と苦労が求められるのだと気付かされました。このような貴重な経験は私たち塾生にとって、今後の大きな糧となると思った二日間でした。