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【レポート】人間塾2018年度小豆島・遍路研修(最終日)

2018年5月8日

人間塾 第7期生 パスクアル・ジョナサン
(筑波大学理工学群応用理工学類3年)

本日(5月6日)をもって2018年5月3日から行われたお遍路研修が最終日を迎えました。身体的にも精神的にも厳しい4日間のお遍路でしたが、お蔭さまで皆最後まで歩き通すことができました。

人間塾2018年度小豆島・遍路研修:平和の群像前

平和の群像前


今日は早朝からうららかな陽気に恵まれて、最後の歩き遍路が始まりました。そして、正午に宿泊先の長栄堂に戻り、お遍路研修の最後の食事である「精進上げ」が行われました。また、歩き遍路で温かく指導してくださった先達の森下さんや、お世話になった宿舎の長栄堂の皆様への感謝を伝え、帰路に着きました。

この4日間の中で最も印象に残ったお寺は、今日巡拝した笠ヶ瀧でした。笠ヶ瀧の本堂は洞窟の中にあり、そこまで辿り着くのに鎖を伝って急な岩壁をよじ登る必要があります。上る時には、多くの人は真剣な表情を浮かべていましたが、下る時には皆が微笑んでいました。また、今日とても印象的だったのは、塾生の多くが勤行のお経を暗記していたことです。お経を書いた紙に頼らないで、皆元気よく大きな声で勤行ができるようになりました。

人間塾2018年度小豆島・遍路研修:笠ヶ瀧にて

笠ヶ瀧にて

個人的には、このお遍路研修は気づきの多い体験でした。4月から新生活が始まり、慌ただしい日々を送る中で、私が気付かなかったことがたくさんありました。しかし、歩き遍路をしていると、世間の喧騒や慌ただしさから解放され、一人で考る時間や真剣に自分自身と向き合う機会がたくさんあることを実感できました。例えば、巡拝をしていると道中でお接待を受けることがよくあります。見ず知らずの小豆島の方々が応援する気持ちを込めてお接待をして下さるのですが、それは何の見返りも期待しない行為です。また、外国人である私にも分け隔てなく接してくださるのです。そのような方々のお蔭で、相手が誰であってもその人を尊重し、そして他人とのつながりを大切にすることの重要さに気づくことができました。

この4日間のお遍路研修はとても貴重な体験でした。疲労、感動、そして気づきにあふれたこの日々は私たち塾生の成長につながり、現在にも将来にも大いに役に立つと深く信じています。これをもって、最終日のレポートとさせていただきます。

人間塾2018年度小豆島・遍路研修:森下さんを囲んで

森下さんを囲んで




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