ヤングセミナー
【レポート】人間塾2018年度小豆島・遍路研修(第2日目)
2018年5月5日
人間塾 第7期生 冨岡平祐
(埼玉大学3年)
2018年5月4日、遍路研修の2日目を迎えました。最初にお参りした観音堂で通り雨が降り始め、山登りが多いと聞いていた行程に不安を覚えました。しかし、その雨もすぐに止み、私たちを応援してくれているかのように晴れ間が広がっていきました。
山登りの末に到着した山岳霊場第2番の碁石山にて、私は初めて護摩祈祷を体験しました。もともと修業場だったという洞窟の中で、燃え盛る護摩焚きやその奥に祀られた不動明王像を見て、その雰囲気に圧倒されました。
今回のお遍路に臨むにあたって「普段思いを馳せることができない事柄に対して思いを馳せる」と塾長から心構えを教えていただきました。その教えの通り、私は護摩焚きを見ながら、奄美大島に住む祖父母のことを考えていました。時折電話はするものの、数年おきにしか会うことができない祖父母の体調や、遠くに居ながらも孫のことを思ってくれていることへの感謝の念が改めて心に浮かんできました。
また、本堂の真上の切り立った崖には浪切不動明王像が祀られていました。そこから眺める雄大な小豆島の風景は、疲れた私たちの心や体を優しく癒してくれました。
昼食は古江庵にて海を眺めながらいただき、午後に備えて英気を養いました。長栄堂さんが作ってくださるお弁当はご飯が温かいままで運ばれてくるので、その優しさは塾生の心まで温めるものでした。
午後からは本日の難所、馬立峠の峠越えをしました。先達の森下さんと塾生一同が声をそろえ弘法大師の歌を歌い、お互いに励まし合いながら一歩一歩あゆみを進めていきました。初日は若干の緊張が見られ声が小さかった7期生も、2日目の今日はそれぞれが大きな声で歌っていました。
宿へ帰るバスの中、お遍路で感じたことについてそれぞれ思索に耽っていたのですが、朝からの疲れもあり、気づけば宿についていました。
2日目も終わりお遍路もすでに折り返し地点です。さらに学びを深めることができるよう残り2日間も歩みを進めていきたいと思います。