ヤングセミナー
【レポート】人間塾2017年度第16回ヤングセミナー
2018年1月19日
人間塾 第5期生 佐藤仰
(ルーテル学院大学3年)
去る1月11日に、今年初めてのセミナーが行われました。互いに新春の挨拶をし、久しぶりに塾生たちと話ができました。また、塾長と壺井さんがおにぎりやサラダを用意してくださり、また多くの会員の方々が名産を送ってくださり、塾生一同美味しくいただきました。
午後7時30分、第16回のセミナーが始まりました。今年最初に提示された言葉は、論語の名文である「義を見て為さざるは勇無きなり」でした。義は「良き事」を指し、見ては「知る」ことを意味するものとしてとらえてみました。塾長は「あなたが良き事を為さない時があるとしたら、その理由は何か」と私たちに問いかけました。「リスクを恐れている」「楽だから」など塾生はそれぞれの答えを出しました。すると、塾長は「生きる中で私たちは初めて踏み入れる分野でも、やらねばならないことがある。初めてのことなので、もちろんリクスはある。しかし、それでもやってみることが大切であって、パイオニアの先人たちは皆そういうチャレンジ精神を持ち続けたのだ」と仰いました。
今までの自分は良き事を為すべき時、自分にはできないと、言い訳をしてきました。しかし、それは自身の無力さを認めたくないが故の自己逃避でしかないことだと、思い知らされました。良き事をどんな時でも為せるように、日ごろからそれを為すことのできる自分自身を作るために、何をまずやらなくてはならないのか、見つけたいと思います。
続いて、塾長から問いかけられたのは、「真理とは何か」でした。誰一人真理を完全に知る者はいないと塾長は仰いました。それは私たちが不完全な存在であるからです。ある人は「神は真理なり」と言いますが、それは間違いです。神という概念は人それぞれ違っており、都合のいいように作られているからである、と仰いました。これを手引きに、塾長は最近よく聞くリベラルという言葉の本来の意味を教えてくださいました。リベラルには「互いの考えが違っていても互いに受け入れ合う」という思いが込められていることを知り、とても感銘を受けました。またその違いを受け入れていくためにより多くの知識や経験を身につける必要性を強く感じました。
これから始まる一年でも、さらに広い視野を持ち、自分の為すべきことが何かを考えて生きようと改めて決意させられたセミナーでした。