ヤングセミナー

【レポート】人間塾サマースクール2017(二日目)

2017年9月14日

人間塾 第5期生 曽根和輝
(東京大学4年)

昨日より気温が5度上がり夏の暑さを久々に感じた9月3日、第二日目のサマースクールが行われました。この日も各塾生による活気ある授業が行われ、非常に盛り上がっていました。地域の方々や会員の方々も授業に参加してくださり、担当した塾生の緊張がひしひしと伝わってきました。それは、自分の興味ある分野について、受講者の皆さんにも理解していただこうという思いの表れでした。

私は、修了生の山崎君と「脳を鍛える数独トレーニング」という授業を担当しました。私は、幼い頃から、数独のじっくり考える過程と解けた時の達成感が好きでした。その数独の楽しさを多くの人に伝えたいと思い、この授業をすることになりました。授業を担当して、三つの気づきがありました。

人間塾2017年度サマースクール:家族が授業参観

家族が授業参観


人間塾2017年度サマースクール:和楽器(筝)の授業

和楽器(筝)の授業


人間塾2017年度サマースクール:カクテルの授業

カクテルの授業

一つ目は、授業の準備をして数独について調べたことで、新たな発見があったことです。例えば、数独は認知症予防や集中力を一時的に高める効果があることなどのメリットがあったことです。二つ目は、授業をする上で、生徒の皆さんに満足してもらうことの難しさです。私の授業には、20歳から85歳まで幅広い年齢層の方々が参加してくださいました。そのため、数独の解き方の説明の理解度や、演習の進捗は人それぞれでした。初めて数独を解く方が理解できるような授業を意識しすぎて、用意した問題を簡単に解いてしまう参加者にも楽しいと思ってもらえるような工夫が足りなかったと反省しています。三つ目は、自分の表現の未熟さです。口癖ですぐに「えーっと」と言ってしまっていたことを指摘されました。聞いていて不快にならない、そしてノイズがなくスムーズな表現をこころがけていこうと思いました。

サマースクールの第二日目で非常に面白かったと思う授業を、二つ紹介します。まず一つ目は、落合悠人君の「サボテンの花を咲かせよう」です。この授業を聞くまで、サボテンに花が咲くとは知りませんでした。その花は、非常に美しく、咲くまでに比較的長い時間がかかるそうです。さらには、時期に応じて、適切な水やりや植え替えなど、細かいケアが必要になるそうです。サボテンが咲くころにはかけた時間の分だけそのサボテンを好きになっているではないでしょうか?サボテンの魅力、そして正しい育て方を知り、私も家にあるサボテンの花を咲かせることに挑戦してみようと思いました。

次に紹介したいのは、尾方莉奈さんの「ミュージカルに込められた秘めたる思い」という授業です。ミュージカルが作られていった時代背景や、作品に込められたメッセージ、そしてそれを作った人々を知ることでもっと楽しめるようになることを知りました。特に、RENTはジョナサン・ラーソンが命をかけて作った作品であることを知り、「Season of Love」という「一年を時間ではなく愛で測ろう」という曲を聞いたときには、胸が熱くなりました。一つの作品に関わる人それぞれに人生があり、強い思いをこめられて作られたという背景を知ることで、私も今後さらにミュージカルを楽しめる気がしました。

二日間行われたサマースクールで、自分自身の興味の幅が広がり、新たに挑戦してみようと思えることが増えました。このような知の共有は、私たち塾生にとって非常に貴重な経験になりました。



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