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【レポート】人間塾平成29年度第6回修了式

2018年3月19日

人間塾 第2期生 蘆川尭
(東京医科大学6年)

当日は、悪天候が続いたのが嘘のように晴れ渡り、暖かい春の風が吹きました。3月11日、一般財団法人人間塾第6回修了式が挙行されました。修了式には、全国から役員の皆さんや修了生たちをはじめとする多くの人々が駆けつけて下さり、人間塾の大きさと温かさを感じました。

設立者井上和子さんのお話に始まり、同窓会々長・荒木慎太郎さん(第1期生)の挨拶を受け、会場には関係者の人間塾に対する思いが溢れていました。そして、仲野塾長の式辞では、「困難や苦境は避けたいものだが、人間塾では、それに向き合うことを教えてきた。困難を成長の機会と捉えて向き合いなさい」というお話がありました。人間塾では過去に、「二つの道があれば苦しい道を選びなさい」と教えられたことがありましたが、社会に出ると、一層苦しい道が増えると思います。しかし、決して楽な道に流されず、邁進していきたいと決意を固めました。

式も終わりに近づくと、修了生はそれぞれ、仲野塾長より「書」を頂きます。毎年、各修了生に贈られる「書」は異なっているので、自分にはどんな文字が書かれているのか、全く想像もつきません。私自身が頂いた「書」は、「至誠(しせい)」でした。「誠実の極み、この上ない真心をもって事に当たってほしい」という願いが込められていました。

入塾したころを振り返れば、確かに誠実さや真心を込めて他者と向き合うのを、どこか気恥ずかしく感じていた自分があります。しかし、誠実さや真心は必ず持たなければならないと、今は断言できるようになりました。そして、それを体現しなくてはいけません。社会に出てもこの気持ちを忘れず、さらに磨きをかけていきたいと思います。このように、修了生はそれぞれの「書」を胸に社会に飛び立つのです。それらの「書」は、仲野塾長のように、ときに厳しく、ときに優しく、一人ひとりに語りかけてくれるでしょう。

人間塾第6回平成29年度修了式:書を胸に

書を胸に

私は、6年制の医科大学に在学していたので、人間塾に5年間、在塾しておりました。この5年という期間は、入塾前の私には未知のものでありました。しかし、塾生として歩んできた今、その道のりは誇りです。そして、これからの人生の道標になるでしょう。

これを読んでくださっている未来の塾生達は、どのような人間塾での物語を作っていくのでしょうか。不安なときもあるかもしれません。しかし、5年前の私のように、少しでいいので勇気を持って、一歩踏み出してください。そこには、見たこともない大海が広がっているはずです。視野の狭い世界に閉じこもっていた自分を大海原に連れ出していただいた人間塾には感謝で一杯です。あとは、私が力一杯漕ぎ出すだけです。快晴の時もあれば、大荒れの時もあることでしょう。しかし、塾生としての誇りを忘れることなく進み続けます。必ずや立派になり、活躍の声を届けることをここに誓います。

人間塾第6回平成29年度修了式:先輩の修了生達と

先輩の修了生達と




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