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【レポート】人間塾2017年度軽井沢合宿一日目

2017年9月26日

人間塾 第4期生 梅山翔平
(筑波大学5年)

9月16日、台風の近づく中、私達塾生は軽井沢の地に降り立ちました。私にとっては三回目の夏合宿ですが、この地では毎回新しいことに気付かされます。今回も、心に嵐が吹き荒れる合宿になるのでしょうか。そんな緊張と期待の中、軽井沢合宿が始まりました。

人間塾2017年度軽井沢合宿:頭の栄養補給

頭の栄養補給

友愛山荘到着後、食堂で昼食を頂き、最初のセッションが行われる友愛ホールへ移動しました。セッションの冒頭で、塾生達は今回の合宿の目標を各自表明しました。目標は各塾生により様々です。生まれて初めて自分に深く向き合う事への期待と恐れを口にする6期生もいれば、今まで4年間で自分がどう変わってきたかを振り返りたいという2期生もいます。このように、様々な背景を持った塾生たちが、心の内をさらけ出す軽井沢合宿だからこそ気付けるものがあるはずです。

塾長からの最初の問いは、『あなたの足枷(あしかせ)は何ですか?』というものでした。塾生からは、自らの安全、承認欲求、過去の失敗など様々な答えが返ってきます。この中で、周囲からの期待、他者が自分に持つイメージといった周りの目を気にしてしまう事を、自らの枷(かせ)としている塾生が多くいることが分かりました。

そんな塾生に対して、塾長は『イメージや期待は周りに持たせては駄目だ。自分から発信するものだ』と仰いました。周りのイメージに合わせるという事を、以下のようにユーモアを交えて塾長は説明されました。例えばあなたがソフトクリームの機械だとする。店を訪れたお客から、オレンジシャーベットを出せと言われて、あなたは出せますか?そんな無駄な努力をするようなものだと言われたのです。ソフトクリームの機械からオレンジシャーベットは確かに出てこないな、無理な話だと塾生から思わず笑みがこぼれました。

人間塾2017年度軽井沢合宿:塾生の足枷

塾生の足枷

しかし、自分のイメージ、自分に何を期待してもらうかを、自ら発信できるようになるためには、自分の本質を知り、これから何を為していくのか見出さなければなりません。周囲は私達自身の事を深く知らずとも、断片的に見える欠片の中から、勝手にイメージを作り上げて接してきます。しかし本来、自分のことを一番良く知っている、そして知らなければならないのは、他でもない自分自身なのです。『あなたは一体誰なのか?』と塾長は、更に塾生に問いかけました。これを考えるために私たちは軽井沢へやってきたのだと感じたとき、私の気持ちが再び引き締まったのを感じました。

他にも様々な『足枷』が挙げられましたが、それぞれの『足枷』を題材に人生を深く考えた濃密な一日になりました。まだ軽井沢合宿は始まったばかりですが、これからどのような気付きが待っているのだろう、と期待が膨らみます。残り二日、悩み考え抜く決意を固めた軽井沢合宿初日となりました。



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