ヤングセミナー
【レポート】人間塾2016年度第4回ヤングセミナー
2016年6月2日
人間塾 第5期生 臼井文貴
(慶應義塾大学2年)
5月26日に、本年度4回目のセミナーが開催されました。今回のセミナーは塾長から幾つかのお話があり、セミナーの最後に「ご縁」をテーマにインプットがなされました。夏休み中の人間塾・サマースクールや、7月3日に行われる人間塾設立5周年記念祝賀会などについてでした。今後様々な人間塾の行事に参加することで、多方面で活躍されている方々にお会いできるのが今から楽しみです。
今日のテーマである「ご縁」についてのお話でも沢山のことを学びました。ご縁とはみなさんにとってはどのようなものでしょうか。私は塾長のお話をお聞きするまで、ご縁とは偶然であり、その偶然に感謝するため生まれた言葉なのだと考えていました。しかし、塾長はご縁とは必然であると言われました。続けて、ご縁を必然と考えなければ人は傲慢になる、とも話されました。その言葉は私の心に強く残りました。
私は、比較的裕福な家庭に生まれ、何不自由ない生活を長く過ごしていました。当時はその環境下で過ごす日常を当然と考え、自分が恵まれているということに気付かずに傲慢になっていました。また、何か上手くいかないことが起こると、なぜ自分だけがこんなに不運なのだろうと考えてしまいがちでした。これもまた、傲慢なことです。こうした苦難や試練も必然であり、それらを乗り越えようとこつこつと日々努力を続けられるかどうかが大事なのだと学びました。高校、大学と幾つかの難しい問題に直面し、悩まされていましたが、そういった困難も必然のご縁と見つめ直すことで成長のきっかけにし、苦労の少なかったこれまでの人生に感謝する良い機会だと捉えられるようになりました。そう考え始めるのと同時に、肩の力が抜けました。そして、満たされない、惨めだと思っていた気持ちが無くなり、非常に充たされた気持ちになりました。
セミナーの最後には、第3期生で現在北海道大学院にて惑星宇宙の研究をしている吉田辰哉さんの素晴らしいスピーチをお聞きすることが出来ました。吉田さんにとって、人間塾とは自分を認めてくれる場所であったとおっしゃっていました。社会では自分を無力だと感じてしまう場面も多々あると思いますが、その中でも自分を認めてくれる塾長や壺井さん、塾生皆とのご縁があり、自分の存在を肯定してもらえた事が本当に力になったと言われました。私もこの人間塾に出会えたご縁を必然と捉え、一人一人とのご縁を大事にし、お互いを思い合って生きてゆきたいと思います。そして、社会に貢献できる人間に少しでも近づくことができればと思いました。