ヤングセミナー
【レポート】人間塾2015年度第11回ヤングセミナー
2015年10月22日
人間塾 第4期生 神薗春香
(東京医科大学看護学部3年)
今回のセミナーでは、お話が始まる前に今回のテーマとなる文章が書かれた一枚のプリントが配布されました。プリントを見ると英語の文章がずらり。高校以来英語と向き合うことを避けていた私にとって、「訳してください」と当てられたらどうしようという、いつもと異なった緊張からセミナーが始まりました。
そのプリントには元アメリカ大統領ケネディの三大演説の抜粋が記されていました。
一つ目はケネディの大統領就任演説。「この国が自分たちのために何かしてくれるだろうということを期待するのではなく、自分たちがこの国のために何が出来るだろうかということを共に考えましょう」とアメリカ国民に対して説いたものでした。
二つ目は、西ベルリンでの訪問演説。東西で分離され、自由を奪われていた東ドイツ国民に対して、自由はみなが平等に有すものであり、みなが自由になったときヨーロッパが一つとなり、平和で希望に満ちるだろうと訴えたもの。
そして三つ目には、アポロ計画に関する演説。当時月に人が行けるだろうとは容易に思えなかった時代の中で、月に行きましょうとアメリカ国民に夢を与えた演説内容が記されていました。
塾長はこの三大演説には責任・自由・夢という三つのテーマがあると説き、塾生に自分に課せられている責任とは、自由とは、夢とはなにかと問われました。今までのセミナーの中でも、責任・自由・夢についての話がありましたが、今の自分に課せられている責任や自由、夢についてうまく言葉にできない自分がいました。日々の生活で自由になりたい、夢を叶えたいと口にすることはありながら、その言葉の意味を真摯に考えたことがあっただろうかということに気付かされました。
セミナーの最後に、責任・自由・夢には関連性があることを話してくださいました。自由とは、自分勝手に振る舞うことではなく、自分自身で選ぶことができ、同時にその先に生じる責任を自分自身でとることが出来ること。夢とは、自分には到底できないと思っていても、自分がやらなければという気持ちが湧くものであり、何かのきっかけで出合うものであるというお話でした。そして、そのような大きな夢にいつ、どんな状況で出合っても大丈夫な自分でいれるよう、今から知恵や技術を身につける努力をする大切さを教わりました。私たちには夢をもつ自由とその先の責任、そしてその夢のために備えを持っている自分でいられるよう日々努力しなければと、身の引き締まる思いのセミナーとなりました。
セミナーを終えた後、塾長のお誕生日をお祝い致しました。厳しくも、深い愛情で塾生と向き合ってくださる塾長へ誕生花であるオレンジ色のバラと塾生のメッセージ、そしてブローチをお送りしました。とても喜んでくださり、幸せに包まれた日となりました。