ヤングセミナー
【レポート】人間塾2015年度第8回ヤングセミナー
2015年8月13日
人間塾 第3期生 澁谷寛子
(聖学院大学4年)
梅雨明けし、空が晴れ渡った7月23日。
今回のセミナーでは、昨年度に引き続き、お習字の研修会が行われました。人間塾の毛筆体ロゴを書いて下さった高橋珠翠先生に今年もお越しいただき、ご指導いただきました。昨年度は、筆ペン講座でしたが、筆ペンだけではなく大筆、小筆の指導もしてくださいました。セミナー室には墨汁の香りがほのかに漂う中、塾生は皆、黙々と集中しながら書いていました。
今の時代は、何でもパソコンで済ませてしまう時代でもあります。しかし、冠婚葬祭に呼ばれたとき、のし袋や芳名録に自分の名前を筆できちんと書けないと、社会人として恥ずかしい思いをしてしまいます。また、どんなに勉強が優秀でも、字が下手であれば決して賢くは見てもらえません。そのようなことにならないように、出来るだけ若いうちから練習しておくことが大切だと教わりました。
私は現在、就職活動を行っています。応募書類などを送る際、封筒に自分の名前や送付先など記載します。昨年も高橋珠翠先生に教えていただき、自分の名前を上手く書けるよう練習をしてきました。しかし、筆ペンでいざ自分の名前を書くと、なかなか上手くいかず、封筒を何枚も無駄にしてしまいました。いくら書き直しても「上手くかけた!」と納得いくものがなく困っていました。良いタイミングで今回の習字研修があり、嬉しかったです。きちんと自分の名前や送付先を書くことで、相手の存在を大切にしていることにも繋がるのだと感じました。
また今回は筆に挑戦する塾生もおり、中には「般若心経」を写経する塾生もいました。私たちは5月に小豆島へ行き、お遍路研修を毎年経験しています。お遍路では「般若心経」を唱えます。「般若心経」を写経することでもう一度「般若心経」の意味を振り返り、5月の研修のことも思い出しました。
今回は、好きな言葉を好きな道具で書いて良いとのことでしたが、夏には暑中見舞いや残暑見舞いを出す機会があります。その時にぜひ筆ペンを使い自分の味を出せたらと思います。
高橋珠翠先生は、また年賀状の指導のために11月ごろに来てくださるそうです。またお目にかかれることを心待ちにしております。