ヤングセミナー
【レポート】人間塾2015年度入塾式・始業式
2015年4月20日
人間塾 第4期生 神薗春香
(東京医科大学医学部看護学科3年)
4月の初旬は雨が続きましたが、4月12日は晴れやかで暖かな日となりました。この日に、2015年度の入塾式・始業式が執り行われました。
入塾式・始業式では、人間塾の役員の皆さん、第2期生・3期生の皆さん、そして今年度から新しく塾生となった第4期生たちの紹介が行われました。そして塾長の式辞では、人間塾で大切にしているモットー「社会に生きて、人と人を結ぶ存在」についてのお話しがありました。今まで自分に与えられたたくさんのつながりを、今度は人と人を結ぶ存在として力を発揮して生きていくことの大切さをお話し頂きました。
引き続き、3期生の佐々木瑛代さんが、在塾生代表として歓迎のことばを述べてくださいました。佐々木さんは、「出会いとは自分が傷つかないように殻に閉じこもっていては始まらない。その殻から出て、人と深く関わることが大切である。そして人間塾はそうした出会いの機会を与えてくれる場所である」と、力強く話してくださり、4期生を温かく迎え入れてくださいました。
私は、今までの出会いを振り返り、なんと多くのことに恵まれていたのかと実感することができました。そして、今までの人との関わりについて、再度考えさせられました。人と出会い、深くかかわり、そして出会った人と人を繋いだ時どんなことが起きるだろうと、胸の鼓動が高鳴りました。
次に、4期生代表として冨岡知世さんが、これからの人間塾の歴史を、自分たち塾生が作り上げていくことを誓いの言葉として掲げたとき、私もこれからの人間塾の歴史を作り上げていく一員なのだと、身の引き締まる思いがしました。また、これから始まる人間塾の歴史に期待で胸が膨らむようでした。
人間塾の設立者である井上和子さんからのご挨拶は、「終戦70周年と聞き、遠い昔のように感じますか?」という問いかけから始まりました。私は戦後70年と聞いたとき、正直どこか遠い昔のように感じていました。しかし、戦争を遠い昔の出来事として終わらせて良いのでしょうか、と井上さんからの問いは続きます。戦時体験者からお話を聞く機会が少なくなっている昨今、私のように戦争を遠い昔の出来事のように感じる人が増えていくのではないかと危惧しています。戦時を体験された方々からお話を伺い、その内容を次の世代に繋げ、戦争の悲劇について忘れることがないよう、後世に残す使命があるのではないかと考えます。そして、「社会に生きて、人と人を結ぶ存在」として生きていくうえで、大切なことなのではないかと思います。
今までの出会いを大切に、そしてこれから始まる出会いのチャンスを逃さず、人と人とを結んでいける存在として生きようと、改めて誓った入塾式・始業式でした。