ヤングセミナー

【レポート】人間塾2015年度小豆島・遍路研修(第二日目)

2015年5月7日

人間塾 第4期生 小高俊太
(東京工科大学3年)

5月3日は、昨日から滞在した小豆島でのお遍路本番が始まる日です。私にとって、初めての四国、初めての小豆島ということもあり新鮮な気持ちで臨みました。朝は5時起床、6時からバランス良い朝ごはんを頂き、今までの不規則な生活を改めるきっかけになりました。6時50分には、お遍路の案内をしてくださる先達の森下さんに来ていただきました。そして、宿舎所の前で般若心経を唱え、宿泊させて頂いたことに感謝を捧げることからお遍路は始まりました。

7時に歩き出すと、一か所目の「恵門の瀧」を始め一日かけて九か所のお寺を回りました。いろいろ考えることがありましたので、そのことを以下に書きたいと思います。

人間塾2015年度小豆島・遍路研修:恵門の瀧の洞窟で説法を聞く

恵門の瀧の洞窟で説法を聞く

山道を歩きお寺を回ったのですが、この道は昔の生活道である事を森下さんに教えていただきました。昔の人はこの山をいくつも越え生活していたのだと考えさせられました。私は東京で20年間住み、交通の便ではほとんど不自由することなく生活してきました。今回の徒歩での移動で、文明の力は素晴らしい事を感じましたが、依存しすぎる怖さも同時に感じました。現代人がお遍路道のような山道を使って生活することは難しいことだと思います。しかし同時に、今私たちが、電車や車等を当然のように使用できることは、先日塾長の仰っていた、慣れてしまうことの一つであると思います。今回のお遍路体験は、こうした普段の「ありがたみ」を感じることの出来る良い機会でした。

人間塾2015年度小豆島・遍路研修:行けども行けども、山道

行けども行けども、山道


また、歩いている途中、疲れてくると不思議と自分自身の悩みが頭の中に浮かび上がってきました。私が今悩んでいることは、自分自身の性格がわからないことです。しかし、普段は改めてこのようなことを考える機会はほとんどありません。今回自然の中に身を置き、電子機器等を極力排除した中で、「歩く」という地道な行いのお蔭で、自分自身について考えるきっかけを得ることができました。自分のことを人に理解してもらうためには、まず自分で自分の事がわかっていることが必要です。今回の研修を通して、自分がどういう人間で、どういう方向に向いているのかを、少しでも知ることができたらと考えています。



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