ヤングセミナー

【塾長レポート】人間塾クリスマス・ディナー(平成26年度)

2014年12月31日

人間塾塾長 仲野好重

去る12月20日土曜日の18時から、東京のホテル・ニューオータニで、毎年恒例となっているクリスマス・ディナーを開催いたしました。
この集まりは、若い塾生たちのマナー体験の機会であり、また人間塾にかかわってくださる様々な人々の交流の場でもあります。今回の参加者は総勢55名。ヤングセミナーの塾生と修了生は27名、人間塾会員や役員は28名と、まさしく世代間交流の場にもなりました。

食の演出家 小出シェフ

食の演出家 小出シェフ

17時半から受け付けを開始しましたが、ヤング塾生たちが参加者の皆さんを会場へご案内する姿は、若々しくも丁寧で、大変気持ちのいい光景でした。18時開宴し、私が皆様にご挨拶申し上げ、また一年間の活動へのご支援に感謝を申し上げました。
今回は、ディナーの前に、一年間を少し静かな気持ちで振り返るために、会員でソプラノ歌手の大内葉子さまにグレゴリアンの「アヴェマリア」を独唱していただきました。無伴奏の歌声は、静まり返った会場に広く深く響き渡りました。歌唱の途中に天井のシャンデリアが揺れて涼やかな音を出し始めました(数秒間ですが)。私はてっきり大内様の歌声の響きでシャンデリアが揺れたのだと思っておりましたら、地震の影響だったのです。大内様は微動だにせず、最後まで素晴らしい歌声で、私たちの一年間の感謝を誘ってくださいました。


髙本先生と塾生たち

髙本先生と塾生たち

さていよいよ開宴です。まずは、各テーブルにシャンパンが注がれ、乾杯のご挨拶は、会員で三井記念病院院長・東京大学名誉教授の髙本眞一先生にお願いしました。先生の医療のモットーは、「患者と共に生きる」。人間塾の理念も「共に生きて、つながる」。お互いに共通する志を掲げているところに、髙本先生はいつも共感してくださいます。この日のご挨拶の中で、「共に生きることを本当に実践できれば、世界はもっと良くなるはずだ」と断言され、ヤングの塾生たちに優しくも真剣に「共に生きる」ことの大切さを説いて下さいました。塾生の中には将来医療に携わる者たちもおり、真っ直ぐな眼差しで髙本先生のお話に聞き入っている姿が印象的でした。

オードブルから始まり、次々に運ばれてくるお料理はいずれも「あー、美味しい」と唸らせる一品ばかりでした。お食事を楽しみ、大いに飲み、語り合う光景を私は眩しく眺めました。各テーブル8名の配席だったのですが、特に年齢が親子あるいは孫ほど違うメンバー同士、笑いあり涙ありの語らいは、「共に生きる」素晴らしさの実践であると、私自身胸が熱くなりました。

井上さんからプレゼント贈呈

井上さんからプレゼント贈呈

苺が大当たりの大内夫妻

苺が大当たりの大内夫妻

水野会長からの激励メッセージ

水野会長からの激励メッセージ

しかし楽しい時間はあっという間に過ぎて行き、デザートタイムになってしまいました。そこで設立者の井上和子さんから、ヤング塾生と修了生たちへ特別にクリスマスプレゼントが贈られました。くじ引き方式でしたので、わいわいガヤガヤ、大変賑やかなプレゼント贈呈となりました。

もちろん、若者だけがプレゼントを頂くのではありません。今年初めて、参加者全員でプレゼント交換を開催しました。持ってくるプレゼントは絶対に千円以内のもので!と厳しくルールを決めておきましたら、参加者55名、工夫に工夫を凝らして色々なものが寄せられました。クリスマスソングに合わせて、ぐるぐる左回りにプレゼントが手渡されていきます。音楽が止まったところで、手元に渡されたものがその人へのプレゼント。55名全員、老いも若きも子ども時代に戻って楽しく時を過ごしました。

最後に、参加者へのメッセージと銘打って、会員のミズノスポーツ会長の水野正人様によるご挨拶。「人に頼られる人間になってください。その時にMy Pleasureと言える人間になってほしい、同じして上げるなら喜んでして上げられる人間になってください。君たち若者は私たちの希望です」と力強く、そして愛情たっぷりにお話くださいました。

このように、本当に濃密な時間を参加者全員で過ごせたことは、大変嬉しいことでした。今回のディナーに参加した、ヤング塾生で第三期生の木村優吾が、次のように語っています。最後にご紹介いたします。

木村君感激の一皿

木村君感激の一皿

『異彩を放つメニューの中でも最も印象深かったのがお肉料理でした。
そのタイトルは、〜聖夜に燃え上がる情熱〜 と書かれており、説明は、「コニャックの香りに包まれた牛ヒィレ肉のフランベ オークの調べ。豊饒なる大地が育む野菜の賛歌 高貴なるソース・メルヴェイユーズ」というものでした。
メニューを読んだだけでも食欲が湧いてくるこの料理は、小出シェフの血と汗と涙が詰まった料理だそうです。ホテルの開業50周年を祝うために考案された「ソース・メルヴェイユーズ」は、小出シェフが研究を積み重ねて作られたそうです。なんとこのソースは人間塾のクリスマス・ディナーが初披露らしく、その巡り合わせに感謝しながら皆様おいしそうに召し上がっていました。
私は料理に詳しくはないのですが、シェフの熱い気持ちは、柔らかい肉の食感からも、ソースの芳醇な香りからも伝わってきました。この料理は、就職活動中で今後の進路を決める段階にいる私にメッセージを伝えているようでした。この料理は「覚悟を決めよ」と言っているかのようでした。人生を料理一筋で勝負してきた小出シェフの背中はとても大きく感じられました。』



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