ヤングセミナー
【レポート】人間塾2014年度第15回ヤングセミナー
2014年12月22日
人間塾 第3期生 加藤有香
草木の紅葉が落ち、地面に色鮮やかな絨毯が敷かれた12月8日、仲野塾長によるマナーセミナーが行われました。塾長のユーモアに富んだお話を通じて、食事時の「品格」の大切さに向き合った真剣な時間となりました。
塾長は次のようなフレーズを紹介されました。それは、ブリア・サバランが言った有名な言葉「どんなものを食べているか言ってみたまえ。君がどんな人間であるかを言いあててみせよう」でした。この言葉を聞き、食事が自分自身の本質を作り上げていると思いました。セミナーの度に、壺井事務局長が用意してくださっているお料理の一品一品が、私たちの心身を育ててくれていることに改めて気づきました。
次に塾長は、マナーの真の意味について話されました。エリザベス女王とアフリカのある国の首長との晩餐会のエピソードを紹介しながら、本当のマナーの意味を問われました。そのエピソードは、次のようなお話です。この首長は、食事の際に出てくるフィンガーボールの使い道を知らず、中の水を飲んでしまいました。これは、マナーの観点から考えると、当然間違った行為です。しかし、これを見たエリザベス女王は、この首長が恥をかくことのないようにと、自分自身もフィンガーボールの水に口をつけたというお話です。すなわち、マナーとは形式だけに囚われることではなく、「相手を気遣う」ということが最も大切なことであると学びました。私自身、マナーに従って行動をとることに気をとられがちですが、この「周囲への気遣い」が自然にできる女性になりたいと思いました。
続いて、食事のマナーについて、改めて確認をしました。まず、フルコースの食事内容や食器の位置、服装についてなどを学びました。その後、壺井事務局長のお手製のお料理を実際にいただきながら、学びを進めていきました。慣れないナイフとフォークを駆使しての食事でしたが、塾生一同、楽しみながらお料理をいただきました。
セミナーの途中で12月20日に開催される人間塾のクリスマスディナーのメニューが紹介されました。小出シェフの想いと、その独特な世界感に触れることができると思うと、今から高揚感でワクワクしています。
最後に、今回のセミナーでお食事を作ってくださった壺井事務局長、前日の仕込みから当日のサーブまで本当にありがとうございました。