ヤングセミナー
【レポート】人間塾2014年度第6回ヤングセミナー
2014年7月22日
人間塾 第2期生 谷吉一樹
今回のセミナーは、セミナーの行われた7月14日が「パリ祭」ということで、フランス革命から話は始まりました。フランス革命で国民が得た「個人主義」。この個人主義の裏側にある「孤独」。これは、明治維新以降の日本も経験してきたものです。個人主義と表裏一体にあるこの孤独に対処するにはどうすればいいか、という疑問が塾長から投げかけられ議論が始まりました。
塾生からは、「孤独を癒す居場所が必要だ」、「個々人が社会における役割を発揮しないといけない」、「他者への想像力を働かせよう」、等多くの意見が出ました。塾長からは、「そのどれもが素晴らしい。しかし、これらすべて、”ある事”が出来ないと実践出来ない」と伝えられました。
その「ある事」とは何か。それは、「過去を無条件に許す」ということです。世界の争い、不和が起きている大きな理由は、「相手が○○したら許す」というように、人を条件付きでしか許せないことです。それでは、いつまでたっても議論は平行線のまま、他者とのつながりはいつまでたっても出来ません。過ちを許されていないという気持ちでは、いつまでたっても相手に近づく事は出来ないのです。そのため、過去に過ちがあるとしても、無条件に許すということがとても大切になってきます。
この話は、私の身近にもある話だと思いました。「自分は悪くない」という思いや、ちょっとしたプライドから、謝る事が出来ず、結局その人とのつながりを断ってしまったり、ある人に許されていないだろうという恐怖から人に近づけなかったりすることは、今まででも数多くありました。そうした時、まずは許すことから始めなくてはならないこと、そして人とのつながりを作っていきながら、孤独に向き合っていきたいと考えました。