奨学生たちは「30秒あいさつ」の中で、自分の夢や将来を熱く語り、ご参加いただいた皆様からは大きなご声援を頂戴しました。その後、お食事をとりながらの歓談タイムとなりました。
驚いたことは、当日会場のあちらこちらでお知り合いの方々が再会されたり(予期せずの再会)、話しているうちにご近所に住んでいることがわかったり、同窓生だったり、かつての先生と教え子だったりと、不思議な「縁」の再確認の場ともなったことです。人生には、あたかも以前から予定されていたように、まるでシナリオが描かれていたかのような、「つじつま」が合うような体験をすることがあります。これこそ人生の醍醐味の一つだと思いますが、何か人智を超えたような体験です。そのような体験の前で人間は、ただあっけにとられ、不思議な心持ちになり、そして自分の無力さ、大きな力の働きの偉大さを感じるのです。このような体験がなければ、私たち人間は傲慢と万能感に「いい気」になり、謙虚さも無力さも感じなくなるでしょう。努力や計画だけでは手に入れることのできない「人との出会い」は、いわば、私たちを等身大の自分に引き戻し、身の丈を知らしめ、自分を超えたところに生まれる人の縁(えにし)の素晴らしさを感じさせてくれるのです。人間塾は出合いの場です。人との出合い、自分の知らなかった世界との出合い、己との出合い・・・。さまざまな出合いを通して、自分の生きる道の意味と可能性を探ること。そのような場と瞬間を提供していくことが人間塾の使命です。どうぞ、ご自分の人生は「出合いの賜物」のお陰と感じておられる方は、奮って人間塾の門を叩いてください。お待ちしています!