講演会
2回シリーズ講演会の第1回目の様子
2012年6月8日(金)、人間塾2回シリーズ講演会の第1回目が終了いたしました。
当日は、「我と汝-現代社会から読みとく「絆」-」をメインテーマに、「出合いと啐啄(そったく)」について仲野塾長が講演を行いました。
仲野塾長の講演より、「・・・最近、絆という言葉をよく耳にしますが、絆は人と人とのつながりという意味だけでなく、家畜をつないでおく綱、つまり“枷(かせ)”という意味もあります。枷は自ら簡単に断ち切ることのできないものです。そのため、一度、結びついた関係を、途中で簡単に断絶するようなつながりは絆とは呼べません。私たちが他者に心を開き、関わりあって生きていく上で、マルティン・ブーバーの強調する「我と汝」の関係は極めて重要になってきます。しかし現代社会では、他者を利用価値があるかないかといった「もの」として捉える「我とそれ」の関係性が多くみられるのではないでしょうか。私たちが「我と汝」の関係で生きていくためには、絆を持って関わることが大切なのです。他者に対して唯一無二の存在として向きあう時、「我と汝」の関わりがみられるのです。・・・」
当日は大いに盛会で、47名の皆様がお集まり下さいました。講演後はお茶会を開催し、皆様で楽しい時間を過ごしました。第2回目は7月13日(金)13時30分から、人間塾四谷事務局で行われます。