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講演会

【レポート】平成30年度(2018年度)東京講演会第3回

2018年11月30日

人間塾 第6期生 尾森恵実
(東京理科大学3年)

11月18日、人間塾東京講演会の第三回目が開催されました。東京地区では最終回となった今講演会は、「忘れえぬ人々・魂の出会い~揺さぶられた言葉の数々~」というテーマです。仲野塾長の今までの人生体験がふんだんに盛り込まれた内容でした。

人間塾平成30年度東京講演会第3回:参加塾生自己紹介

参加塾生自己紹介

最初に紹介してくださった出会いのエピソードは、幼稚園の時の「先生は見ていましたよ」という言葉です。自宅から幼稚園までが遠かったのにも関わらず、徒歩でいかなければならない決まりでした。それに加えて、熱があろうが足にけがをしていようが、何があっても幼稚園に行きなさいという厳しい家庭教育だったようです。当時の仲野塾長は内気で、いたずらをされるとすぐに泣いてしまうような子でした。しかし、どれだけ幼稚園に行くのが嫌でも毎日通い続けました。すると、最後には、「先生は見ていましたよ」と皆勤のごほうびをもらうことができたのです。6歳ながらにして、自分のことをちゃんと見てくれている人がいるということを知ったと塾長は仰っていました。

また、大学一年生の時に、マザー・テレサに偶然会われたそうです。その時に塾長がマザーから教えられた言葉は、「あなたの近くにいる人にしたことは、海を越えて私のしていることとつながっているのです」というものでした。マザー・テレサという偉大な人物に憧れて、マザーのもとに駆け付けて何か貢献したいと思っていた人々にとっては、これはハッとさせられる言葉です。一番身近にいる寂しい人、孤独な人にまず目を向けなさい。そして、自分の出来る限りのことしてみなさい、という教訓は今も胸に響いているそうです。これは人間塾の教えにも通じるものがあると、私は思いました。

人間塾平成30年度東京講演会第3回:燃えて語る塾長

燃えて語る塾長

そして、アメリカでの大学院生活の中にも、たくさんの忘れられない人との出会いがあったことを塾長は語ってくださいました。当時の塾長にとっての指導教授であったブリンリー博士からは、深い教養を教えられたそうです。氏とのエピソードは非常に印象的です。「時間とはなにか」という短い命題を与えられては、一晩それについて考える。そしてまた次の日には、さらに深まった問いかけが与えられる。毎日毎日7年以上もそのようなやり取りをこの教授から与えられたそうです。

常に考えるということを求められる環境にいたという塾長は、今の塾生としての私たちと重なりました。他にも、一生涯発達心理学者として生きていくという意志をもつように導かれたり、日本人である仲野塾長に分け隔てなく接し、育てようとしてくださった韓国出身の先生(李王朝の末裔の女性教授)と出会ったり。数えきれないほどの、素晴らしい出会いの数々によって、自分は育てられたと、塾長は話されました。

こういった出会いを通しての人間付合い、また人々から投げかけられた言葉の力によって、今の仲野塾長ができあがってきたのだと思いました。塾長の臨場感溢れる語りで、まるで聞き手である私たちもその人生の中に入り込んだような気分になりました。と同時に、自分が今まで生きてきた中でこういった言葉はあっただろうか、今の自分を構成しているものは何なのだろうか、と改めて振り返るきっかけになった講演会でした。