心に響く 講演・セミナー集

私は何者?~その2~

「自分は何者であるか?」
この問いに、「ボク、曲者(くせもの)」と言った子どものように、
すんなりと答えられればいいのですが・・・。
実際は、いくつになっても自他ともに納得できる、
明確な答えは、なかなか出てきません。
迷い、悩み、時にはつまずきながらの道のりです。

しかし、私は、こう思うのです。
自分とは何者であるか?の答えが見つかることも大切。
だが、どんなことがあっても、
それを探そうとする意欲と姿勢を持つことの方が、
もっと大切であると。
意欲は低下し、生きる姿勢はいつの間にか惰性に変わることがある。
だから、モチベーションを持ち続けることは並大抵のことではない。
生きた結果の評価は死んで初めて下されるもの。
つまり、自分自身ではその評価を目の当たりにすることも、
それに対して反論を唱えることもできないのです。
ただ、私たちに許されているのは、
真っ直ぐに、ひたすらに、全身全霊を込めて生き抜いているかどうか。
このプロセスに、その人の人間性が現れるのですから・・・。

セルバンテスの名言をご紹介しましょう。
よくよく読んでみると、考えさせられますよ。
ラ・マンチャの男の中に書かれている言葉です。

「夢におぼれて現実を見ないのは狂気だ
現実のみを追って、夢を持たないのも狂気だ
だが、一番憎むべき狂気は、
あるがままの人生に折り合いをつけて、
あるべき姿のために戦わないことだ」

(了)



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