心に響く 講演・セミナー集
私は何者?~その1~
私はよくこのように思うのです。
私たちの究極的な人生の問いはただ一つだと。
それは・・・、
「自分は何者であるか?」
これは大変難しい問いですよ。
一生かけて探していると言っていい。
そして、この問いに答えるために、
私たちは人を愛し、
さまざまなことを学び、
一生懸命に働き、
日々の行動をしているのです。
こんな話をすると、
「仲野塾長は精神論が好きだな」とか
「あくせく生きている自分にはそんなことを考える余裕はないよ!」
という人が必ず出てくるでしょう。
しかし、「自分とは何者か」という問いは、
呑気に構えていて答えが出るものではないし、
そう生易しい問いではないのです。
これは私たちの魂に関係する問題。
人間としてどう生きるべきかを、
根本から問う問題なのです。
そして、この問いを考え始めたら、
考えなかったころに戻ることは出来ない。
ところで、「自分は何者か」という問いで思い出すエピソードを一つ。
ある小学校に、私が授業参観に行った時のこと。
給食の時間も参加したのです。
すると子どもたちは、私に興味津々で、
「どこから来たの?」
「何してる人?」
と盛んに聞いてきます。
そこで私も、子どもたちに聞いてみました。
「君はいったい何者?」
子どもはこう答えました。
「ボク、曲者(くせもの)」
アッパレ!
子どもの発想は素晴らしい。
これには思わず大笑いしました。
(続きます)