心に響く 講演・セミナー集
「お大切」を生きる〜その4〜
実は、私、このお大切という言葉にはすごく大きな意味が込められていると、思うんです。
そこに流れているのは、愛という言葉の本質です。
大切にする、大事に扱う、丁寧な心配りをする。
皆さんも幼い頃、大切なものを入れる宝箱を持っていませんでしたか。
大抵どこかのお菓子か何かが入っていた缶や箱ですが、
中に入っているものは、その時々に自分にとって大切な宝物でした。
大きくなって見てみると、案外つまらないものが入っているんですよ。
私の場合は、桜貝の小さな貝殻が三つ。パトカーのミニカーが一つ。
シール数枚、小さなノートが一冊。
インクの出なくなったボールペンが一本。
どうしてこんなに大切だったんだろう、と今更ながら考えますが。
自分にとっては大切な思い出なんですね。
その時にそれをくれた人が、自分の大切な人であったり、
少し大人扱いされたことが大切な思い出だったり、
その時々の自分の心の奥底に存在していた琴線に、
そっと触れるような大切な思い出。
その時、一生懸命に生きていた証ですね。
(続きます)