心に響く 講演・セミナー集
「お大切」を生きる〜その2〜
人間は現金なものですね。
楽しい時に、「あら、どうして私は楽しいのかしら」なんて考えない。
もちろん、哲学者は別ですけどね。
いい時は、みんなその波に乗って調子よく行くんです。
でも苦しい時がやって来たら立ち止まって、
どうして私はこんな目に遭うのかと問うようになる。
そんな時に、やる気や意欲、情熱はわいてはこない。
私は今、皆さんに無理難題をお願いしようとしているのです。
落ち込んで、苦しくて、どうして私はこんな目に遭うのと思う時こそ、
意欲ややる気を持ってくださいと、言っているんです。
意欲にも、やる気にも。日頃からの練習が必要です。
普通ならば、失せてしまう、そがれてしまうような状況にあっても、
なお、意欲を失わず、情熱を燃やし続けることは、
それ相当の努力と鍛錬が必要です。
実は、意欲や情熱と同じような性質を持ったものが他にもあります。
それは、「愛する」という行為です。
愛という言葉の持つ意味は人それぞれでしょうけど、
大変ロマンティックなイメージを持つ人が多いのではないでしょうか。
でも、愛はそんなに生やさしいものではありません。
(続きます)