心に響く 講演・セミナー集
学校教育に期待すること〜その4〜
よくよく考えると、いつの時代も世の中では変なことがまかり通る。
それに慣れてくると、もはや変だなとはだれも思わなくなる。
しかし、変なことには、変だなと思う人間を育てなくてはならない。
その一番の課題は、命の尊さを教えていくことです。
人が愛されないで見捨てられることは、やはりおかしいことです。
人が大事にされずに、いじめられたり、馬鹿にされることは、どう考えてもおかしい。
おかしいと思ったら、「やめようよ」って言える人間が、誠実な人間です。
その覚悟を、私たち大人はしっかりと持って次世代を育てているのでしょうか?
学校だけがそれを育成するのではないのです。
家庭も地域も、こぞって次世代教育に力を注がなければ、私たちの未来は希望の少ないものとなってしまう。
学校教育に期待することは、このような誠実で重みのある人間を育てること。
そして、私たち大人はすべて、その教育実践の応援団でありたいと思います。
(了)