心に響く 講演・セミナー集

学校教育に期待すること〜その1〜

私は、学校という教育機関の使命はいくつかあると思う。
その内の一つは、すごく下世話な言葉で言うと、「軽い人間を作らない」こと。
つまり、重い人間を作っていくということです。
重い人間というのは、自分の心で感じ取り、物事をじっくり考えられる人間。
そして、ちゃんと頭脳を使って判断できる人間。
一度決めたら、すべてを引き受けて生きるような、そういう勇気を持っている人のことです。
軽い人っていうのは、表面的、その場しのぎ、見た目重視、結果だけを追い求める人。
学校教育の使命って何でしょうか?
もちろん、軽い人間をつくることではありません。
どっしりした人、大地の根を広げていける人を育てることのはずです。
ものすごく激しい嵐の中でも、すさまじく強い風が吹いてきても、立っていられる人間。
人間ですから、当然、揺れますよ。
木と同じように、風に耐えて、しなり続けます。
でも、折れない人、風の重圧に耐えぬける人間。
それが、学校という教育現場で育て上げたい人間像なのです。

(続きます)



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