世の中のさまざまな事柄を見えないところで動かしているのは、
女性の視点です。
女性が実際に動かしているというわけではありませんよ。
女性の視点がものごとを動かすことを可能にするのです。
その理由の一つは、子どもを産むという、
女性にのみ与えられた能力によるところが大きいのです。
もちろん様々な理由で子どもを持たない、あるいは持てない方もおられます。
よって、実際にお腹を痛めて子を持つということを言っているのではありません。
女性の持つ生物学的特徴について考えているのです。
どう頑張っても、逆立ちしたところで、男の人には子どもを産む力はない。
無理でしょ。
女性にのみ与えられた特徴です。
もっとも、私は自分の子どもを持っておりませんので
偉そうなことは言えないのですが・・・。
この「産む」という特徴は、女性ならではの特性に影響します。
産んで育てるという特性です。
この特性が顕著に見えてくるのは、物事に向き合う姿勢の中にです。
「産み、育てる」ということですから、
「分断し、切り離す」という視点と逆の発想です。
女性の視点は、本来は「白か黒か、どちらだ?」という
二者択一な視点ではないのです。
「産み、育てる」という特質は、つなげる、結びつける、
バラバラだったものを一つにあわせる、といった状況で力を発揮するんです。
しかし、独立独歩、自主自尊の考え方は、自立や独立を表わしますから、
これは時には「分断」の価値観が出てきます。
分断や独立の特性は、男性の育ちの中で重んじられます。
支配や管理も男性の特性によく合う価値観です。
うーん、女と男はかくも違うのか?
そうです、違います。
双方とも、同じ人間ですから、人間としての、
人格としての尊厳と価値に違いはありません。
しかし、特徴、特性、やり方、受け止め方、などの
ものごとに向き合う時の姿勢には違いが見られます。
(続きます)