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セミナー

【レポート】人間塾2017年度小豆島・遍路研修(第三日目)

2017年5月9日

人間塾 第6期生 神薗峻也
(多摩美術大学3年)

5月5日のこどもの日、運よく晴天に恵まれ、私たちは最大の難関といわれるお遍路研修の3日目に臨みました。

長栄堂さんに感謝の般若心経を唱えた後、マイクロバスに乗り、これからどのような困難が待ち受けているのか想像しながら豆坂峠に向かいました。
「足にまめができるほど越えることが大変な峠」というその名の由来のとおり、急勾配が続く豆坂峠をはじめとする3つの峠を越えました。道中、太陽の照り付けが厳しく、足取りは次第に重くなり、塾生全体の空気もだんだんと重くなっていくのを感じました。しかし、先達の森下さんを筆頭に「南無大師遍照金剛 お大師様に光明真言」と声をかけあうことで、心を一つにし、過酷な自然に立ち向かうことができました。峠を越えたその先で出会った、日常では見ることのできない絶景に心を打たれました。その時道中でたまった疲れや、普段の生活でため込んだ葛藤や不安が、ふっと軽くなったことを覚えています。

人間塾2017年度小豆島・遍路研修:豆坂峠に臨む塾生

豆坂峠に臨む塾生

厳しい峠を越える中で、島民や住職の方々に激励のお言葉やお接待をいただくことが多くありました。そのたびに心が満たされ、セミナーで塾長がおっしゃっていた「同行二人」という言葉を思い出しました。応援してくださった方々に思いを巡らせながら歩く一日となりました。島民の皆さんは普段生活の中で触れ合う人たちよりも心が充実しているように見えました。それは、お遍路を通して生まれたお接待や信仰の文化によって染み付いた、見返りを求めないおもてなしをし、触れ合った人々の善行を祈るという文化によるものだと思います。私は大学で表現について学んでいます。作品を観てくださった方々が幸せを日常に持ち帰ることのできるような表現を目指しています。お遍路を通して、作品だけではなく日常でも悩む人々と幸福を共有したいと決意しました。

私は以前小豆島を訪れたことがあるのですが、お遍路は初めてで、見たことのなかった小豆島の伝統や景色に触れることができました。いつかこの島に自分の作品を展示し、今まで受けた幸せを、島民の皆さんや、小豆島を訪れるたくさんの方々に渡したいと思いが強くなりました。

人間塾2017年度小豆島・遍路研修:平和の群像前にて

平和の群像前にて