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セミナー

【レポート】人間塾2015年度第3回ヤングセミナー

2015年5月19日

人間塾 第3期生 加藤有香
(東京医科大学3年)

本日のセミナーは、今まで以上に自分に踏み込んでいくような問いかけが多いセミナーでした。

今回の学びは、星の王子様を書いたサンテグジュペリの考えや思想から出発しました。「人には自分の中に建造しなければならない教会がある」という言葉を残したサンテグジュペリですが、塾長は、私たちにその教会はどのようなものなのかを問われました。即ち、心の中の建物には、一体どのような価値観や人生観を据えるのかを問われたのです。

人間塾・ヤングセミナー2015:心の中に教会をつくる?どういう意味?

心の中に教会をつくる?
どういう意味?

例えば、多くの寄付があるところに寄せられたとしたら、それをどのように使っていくのか。その寄付を自分のものであると囲い込むのか、あるいはそれらを他者のために使うのか。さらにもう一つの視点は、人生に単なる安定や安泰を求める人であるのか、あるいは自分にしか表現できないものを求める人であるのか。

人生における様々なことがらの「所有者」としての概念は、理解するには大変難しい気がしました。なぜなら私自身がそこまで深くこの事柄を考え、追求していなかったからです。たとえ立派な建物があっても、その中に思想や哲学がなければ、大変貧しい所有者でしかないということを感じました。だからこそ、真に豊かな所有者になるためには、『思想と哲学』が必要なのだと、塾長は教えてくださいました。

今まで考えたことのないこのような深い思考作業は、私たちの心に鉛のように重いものを与えつつ、むしろその鉛のおかげで動かない真髄を知るのだと感じました。

その後に塾長が問われたことは、建物の奥深くに誰にも触れられないものがあるかどうか、ということでした。そして、さらにその建物の土台は一体どのようなものなのか。奥深くの大切なものとは何なのか、と問われました。正直に言って、私にはピンとくるものがありませんでした。それらの答えが分からないことは、苦しい経験でした。自分の根本的なものを見ることが出来ていないと、突きつけられた瞬間でもありました。自分だけが知っている、ある場所に隠しておきたいものがある人は、自分の芯から大事にしたい価値観や人生観をしっかりと持っている人であると教わりました。自分の中に今はピンとくるものがなくても、これから長期的に形成していきたいと思いました。

最後に塾長が仰ったことは、人と比べるのではなく自分自身の成長に着目することであることの重要性でした。今まで苦しみながら聞いていたセミナーの内容がなぜか、スッと心に入ってきました。比べているものは、あくまでも「現象」であり、大切なことは、人それぞれの「伸び率」にあると塾長は話されました。重ねて、自分自身を『平均的だ』と思うのではなく、世の中に一石を投じようとする人間であると自信を持ってほしいと言われました。

私自身、誰かと比較して、自分自身を正面から見なくなるのではなく、自分の個性を大切にすることで自分にしか作れない心の中の教会を少しずつ作っていこうと思いました。