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セミナー

【レポート】人間塾2015年度軽井沢夏合宿・一日目

2015年10月5日

人間塾 第4期生 二宮知嵩
(国際基督教大学3年)

人間塾に入塾して初めての合宿に参加してきました。シルバーウィークで人の溢れる東京駅で新幹線に乗って軽井沢に到着すると、澄み切った秋空のさわやかで少し冷たい空気が私たちを迎えてくれました。各々で昼食を取り、三日間お世話になる友愛山荘にみな無事到着しました。

一日目は三つのセッションが用意されていました。午後から始まった第一セッションでは、イントロダクションとして、お世話になる友愛山荘の「友愛」ということに関して仲野先生のお話がありました。友愛山荘ゆかりの鳩山一郎さんの話から始まり、友愛三原則(相互尊重、相互理解、相互扶助)をベースとした友愛運動を展開した彼の思想が、戦後、新しい国づくりを目指す若者たちの精神的支柱となったというお話を聞きました。そこからさらに掘り下げ、この「友愛」という言葉の提唱者であるクーデンホフ・カレルギーの話に移りました。彼によれば、友愛ある人間像は「自己完成を求めて自分を磨いている」であり、紳士淑女の社会であるそうです。そしてそれは、普通の才能と才識を備えた人なら誰でも到達のできる理想であるとしています。具体的にそれはどういうことなのか。仲野先生は、人の幸せを、喜びを願い、苦しむ人の苦しみを一緒に考えられ、人の心を受け止められる存在であるとおっしゃいました。このセッションの結びに、人間にとっての幸せとは何かと私たち塾生に問い、それは人間という財=人脈を持っていることだとして、信頼にもとづいた人間関係、「種」をもらう人であり、同時に与えていく存在となり、善意で人とのつながりを持っていけるような人間になりなさい、と私たちはまた一つ大事な教えを教わることができました。

人間塾2015年度軽井沢夏合宿:自らの変化について語る

自らの変化について語る

二つ目のセッションでは、塾生の分かち合いの時間が持たれました。みんなで一緒に考えた内容は「変化」ということでした。人間塾での学びを通して、ここ一年での変化をみんなでシェアすることができました。人は常に変わっていく存在だと思います。変わっていくから人は成長できるのかもしれません。「変わらないことがあるとすれば、変わっていくことじゃないかな」というレトリックな歌詞を思い出したりしながら、自分の「変化」について振り返り、また、塾生の仲間たちの「変化」に耳を傾けることができました。私自身も、人間塾に出会いその教えがベースとなって、出会う人々との経験を通して実感としてわかっていった変化を塾生の仲間に、そして仲野先生にシェアすることができました。その後、この分かち合いのまとめとして、人生を歩んでいく上で、人とのつながりを通して、貯える時とそれを出す時が繰り返されているというお話をいただきました。自分が持っているものを出せば、出したものが形を変えて返ってくる。それはタンクのようなもので、出し入れを繰り返す度に大きくなっていく。自分という器が、人々とのつながりを通して分け与えられ、自分も誰かに分け与えていくことで、大きくなっていくということです。そして、その出し入れにもタイミングというものがあるといいます。誰かが必要とした時に、そこで自分が少しでも何か助けとなりたいと願うなら、自分も得る努力をしなさい。出すには入れる努力をする。自分自身が満足をし、幸せに感じる時をたくさん持ち、そしてそれを喜んで心から人に分け与える、分け与えてあげたいと願える人となってほしい。このようなお言葉をいただいて、第二セッションを終えました。

人間塾2015年度軽井沢夏合宿:心づくしのお食事

心づくしのお食事

その後、私たちは友愛山荘の皆様が作ってくださった美味しい晩御飯をいただきました。豚のヒレカツやお魚料理、現地の野菜にわさびドレッシング、じゃがいものあんかけなど豊富なメニューで、バイキング形式でお腹いっぱいお食事をいただきました。

夕食後は休憩を挟んで、今日最後のセッションを持ちました。話し合われた内容は、昼間のセッションを通してシェアしあった、自分の変化についてもっと掘り下げていき、その変化の最も強く原動力となったものは何か、ということでした。塾生一人一人が自分の「変化」というものと向き合い、家族や友人との関係、生活の変化、自分の大学での体験、就職活動など、みなの日常を通して出会い、経験し、考えたり悩んだりした上で、自分の変化が起きてきた、ということが伝わってきました。私自身も普段の生活の中で出会う大切な人たちとの対話によって、心の持ち様や考え方が変わってきたことを、じっくり考えることができ、それを改めて言葉にするという貴重な時間を過ごすことができました。

合宿一日目を通して、まずは自分の「変化」にじっくり向きあってみるということから始まりました。仲野先生にいただいたこの「変化」についての課題に取り組みつつ、塾生同士思い思いに語り合い、おしゃべりをして、充実した一日目をもって、無事この軽井沢夏合宿をスタートすることができました。