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セミナー

【レポート】人間塾2014年度第10回ヤングセミナー

2014年10月21日

人間塾 第3期生 岩本穂

日本各地で猛威をふるった今回の台風。
被害を受けられた皆様に、心からお見舞い申し上げます。
地震学を専攻する私は、自然災害が発生するたび「1人でも多くの人の命を守るために、自分が今何をすべきか考えなさい」と地球から言われている様な気がします。

そんな台風の影響により、10月6日(月)のヤングセミナーが急きょ中止となり、今回のセミナーは10月9日(木)に合同で行われました。
軽井沢合宿以来、初めて会う塾生たちもおり、約1ヶ月ぶりの再会に話が弾む私たち。しかしセミナーが始まると、そんな塾生の顔から笑顔が消え、空気がピーンと張り詰めました。

実は先日、とある電子掲示板上に人間塾に対して心無い書き込みがなされたのです。今回のセミナーは、仲野塾長が私たちにこの事実を伝え、それに対して塾生はどう考えるか、互いに意見を出し合うことから始まりました。

その書き込みの中に、「世知辛い世の中・・・」という言葉が使われていました。確かに、現代社会は多くの課題を抱えており、世知辛い世の中になっているかもしれません。年配の方からは「最近の若者はなっていない」「昔はよかった」と言われることも少なくありません。しかし、本当に私たちの暮らすこの社会は、それほどまでに殺伐としているのでしょうか。

私が人間塾に入塾して、半年が経ちました。
決して順風満帆ではありませんでしたが、それでも私は誇れる半年間を過ごしたと自信を持って言うことができます。
それは、設立者の井上さんや、仲野塾長、壺井事務局長、塾生の皆さんなど、何の見返りもなく、愛情や思いやりを与えてくださる方々の存在なしでは成しえないものでした。

見返りのない愛でこそ、人は結ばれるのです。
この世知辛いと呼ばれる世の中にも、人の思いやりが行き来する社会があるのです。これは、塾生が人間塾で学んだ、生きていく上で大切なことの一つです。

南米のアンデス地方に伝わる昔話の中に「ハチドリのひとしずく」というお話があります。ハチドリは中南米と北米に生息する、体長10センチ程の小さな鳥です。

〜〜〜
森が燃えていました
森の生きものたちは
われ先にと 逃げていきました
でもクリキンディという名のハチドリだけは いったりきたり
口ばしで水のしずくを一滴ずつ運んでは
火の上に落としていきます
動物たちがそれを見て
「そんなことをして いったい何になるんだ」
といって笑います
クリキンディはこう答えました
「私は、私にできることをしているだけ」
(出典:「ハチドリのひとしずく」辻信一監修 光文社刊 2005年)
〜〜〜

私たち一人ひとりにできることは、ハチドリの一滴のように小さなことなのかもしれません。
しかし、その一滴がなければ始まらないのです。
そして、その一滴によって花が咲くこともあるのです。

水は、高きから低きに流れていきます。
同様に人も、意識して努力をしていなければ、高きから低きに流れていきます。
エネルギーが低い方へと流されることは、自然界の法則なのです。
しかし、ただ流れにまかせて生きていたら、私たちは自らに与えられた可能性や能力をあますところなく発揮することはできません。

自然の流れに逆らうことは、非常に厳しいことです。
ぶれない軸を持ち、努力をし続ける必要があります。
様々な困難もあることでしょう。
しかし、この社会は努力をしている人が報われない程、世知辛くはありません。
今回のヤングセミナーに参加して、誰もが信じて疑わない社会を、見返りのない愛であふれた社会を、築いていかなければならないと強く思いました。