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セミナー

【レポート】人間塾2014年度第7回ヤングセミナー

2014年7月29日

人間塾 第2期生 奥山真希

「風流」という言葉を聞いて、皆さんは何を思い浮かべるでしょうか。風鈴の音に耳を傾けながら、縁側に座って西瓜をほおばる。まさに夏の風物詩ともいえる、そのような風情のある光景を思い浮かべ、風流だと感じるかもしれません。しかしながら、今回のセミナーでは、禅の世界から捉えた「風流」を教えていただきました。

「風流」に使われる漢字「風」とは、「揺らぎ」という意味だそうです。私たちをとりまく自然環境は、風の流れのように留まることなく常に揺らいでいます。禅の世界では、その「揺らぎ」に呼応する心の在り方こそが、「風流」なのだそうです。この意味合いで風流を英訳すると、a person of tasteとなります。そのままの意味で捉えると、味のある人・味わいのある人です。

一つの出来事があったとき、人それぞれ考え方が異なります。つまりはその出来事を前にして皆、揺らぎ方が違うのです。例えば、楽しみにしていた行事の前日に突然の大雨に見舞われた場合、どのように感じるでしょうか。ある人は意地でも行事に参加すると意気込み、またある人は行事に参加することを諦めるなど、様々な結論を出します。これがその人がもつ味、個性です。禅の言葉に「風流ならざる処もまた風流」というものがあります。「味のない人もまた味のある人である」と言い換えることもできると思います。一見すると、個性がないように見える人でも、そのことがその人にとっての個性なのです。

さて、何度も風流を経験したら、人はどうなるのでしょうか。答えは、自分なりの味が表に出てきた人になります。風流から「風格」へと変化していきます。「風格」にも風という漢字が使われおり、やはり揺らいでいいのです。予期せぬ出来事があったとしても、揺らぎながら必死に対応することで、今まで知らなかった自分に出会うことができるのではないかと私は感じました。

今回は夏休み前に行われる通常セミナーとして最後のセミナーでした。塾生にとっては4月の始業式から3ヶ月半が過ぎようとしています。私たち塾生の中に人間塾で学んだことはどのくらい根付いているのか、今一度考える時期でもあります。世の中に向かって、自分の持っているものを惜しみなく使うことができる人材になるために、私自身も深く考え、自分なりの答えを導き出したいと感じるセミナーになりました。

塾長の話に聞き入る塾生たち

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