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【塾生レポート】2014年2月9日開催「英雄の生涯」コンサートについて

2014年2月15日

ロビーにて、ト音記号の花飾り

ロビーにて、ト音記号の花飾り

演奏を楽しんだ後の人間塾塾生

演奏を楽しんだ後の人間塾塾生

コンサート後の懇親会で…藤原浜雄氏(中央)

コンサート後の懇親会で…藤原浜雄氏(中央)

2月9日に東京芸術劇場(東京・池袋)で開催された「英雄の生涯」コンサートについて、塾生の伊藤州馬のレポートを掲載致しました。

コンサート当日は、前日の歴史的な大雪の影響で、お客様の出足が心配されましたが、コンサートが始まるとほぼ満席状態でした。このコンサートの主旨に人間塾も賛同し、学生のための割引座席(300席)への補助や、広報活動へも助成を行いました。

たくさんの塾生たちも参加し、それぞれに大きな感動を得ました。是非ご覧ください。

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人間塾 塾生レポート(2014年2月9日)

人間塾 第1期塾生
伊藤 州馬

2014年2月9日、クラシックコンサート「英雄の生涯」が開催されました。このコンサートは、人間塾が学生たちに良質の音楽に触れる機会を与えたいと、活動助成の対象として支援を行いました。広報用のチラシ(約10万枚)の作成協力と、学生用の割引チケットの差額補助を行いました。
実は、前日の2月8日は大雪に見舞われ、コンサート会場まで行くのも一苦労と感じましたが、当日いざ到着してみるとホールはほぼ満席状態でした。

このコンサートは既に人間塾HPでも紹介があったように、読売日本交響楽団のソロコンサートマスターだった藤原浜雄さんの引退コンサートが東日本大震災の影響で中止になってしまったものを、改めて藤原浜雄さんを迎えてリヒャルト・シュトラウス作曲の「英雄の生涯」を演奏しよう、といった主旨で開催されました。

この日のためだけに編成されたオーケストラメンバーの方々は、どこを見てもトップレベルのプレイヤーばかりです。これだけの人数が集まった裏には、今回音楽監督を務めた徳永二男さんやテレビ朝日プロデューサーの中嶋豪さんのご尽力があったことはもちろんですが、藤原浜雄さんという人物の素晴らしさが求心力となっていると強く感じました。

1曲目はベートーヴェン作曲のピアノ協奏曲第5番『皇帝』でした。ピアノを務めたモナ=飛鳥・オットさんの演奏はとても素晴らしく、オーケストラとの息もぴったりでした。皆でひとつの音楽を作り上げよう、という想いが大いに伝わってきました。

2曲目の「英雄の生涯」は、6つの場面から成り立っていると、司会の朝岡聡さんから説明がありました。

1.英雄
2.英雄の敵
3.英雄の伴侶
4.英雄の戦場
5.英雄の業績
6.英雄の隠遁と完成

物語は以下の通りです。
「伴侶を得た英雄は、勇敢にも敵と立ち向かい勝利する。その後英雄は業績を回想しながら、自己を見つめる。年老いた英雄は田舎に隠遁し人生を振り返る。そして伴侶に看取られながらその生涯を終える。」

「英雄の生涯」は、リヒャルト・シュトラウスを英雄と見立てて作られたと言われています。

伴侶を得た後、敵が再び現れ、嘲笑するシーンがあります。2.英雄の敵では暗い曲調ですが、再び現れた敵は最後にフルートの暖かいメロディーで帰結します。愛、勇気といった大いなる力が、全てを包み込んでいくような表現に感動したことを記憶しています。

5.英雄の業績では、リヒャルト・シュトラウスが今までに作った曲のテーマが次々と演奏されていきます。指揮者のケン=デイヴィット・マズアさんが左から右に指揮棒を振った瞬間、険しい雰囲気から優しいメロディーに移り変わっていくといった様子も見受けられました。

また、ところどころに藤原浜雄さんのヴァイオリン・ソロを聴くことができました。音を通じて、様々な表情を感じました。楽しい時、辛い時、悲しい時、嬉しい時―この曲を通して、藤原浜雄さんという「英雄」の物語を聴いているようにも思いました。

今回のコンサートを鑑賞して、「誰もが英雄に成り得る」ことを感じました。

誰もがこの曲のように困難を乗り越え、人生を生き抜く可能性を持っています。人生において全力を尽くした後に、自己を深く見つめながら、田園のように静かでかつ豊かに生涯を終えることができるかどうか…これは人間塾で学んだことにも結びついていると思います。

また、藤原浜雄さんを支えたオーケストラメンバーの方々との「絆」が、演奏の中に「英雄」を感じさせたのだと思っています。周りの想いも糧にしていくことが英雄の力なのです。これは、私たちの人生においても、また人間塾の活動においても同じことであると強く感じています。

コンサートで得た想いを糧に、これからも志を失わずに前に進んでいきたいです。